一瞬の本音~1/60・NaturalHeart 考察~

どうもナイカナです。

 

というわけで今回は白瀬咲耶さんのお話です。

ということは~そう!限定の

1/60・NaturalHeart

の話をしていきます。

タイトルバレしてるとは思いますが海と太陽のプロメッサじゃないんかい!って話なんですけどこっちは中々難しかったのとまだ実装から近いんでやめました。あとそれと1/60 NaturalHeartでPカップ走ってたんで一生分コミュ見た早送りでのですんごい愛着が湧いたので話していこうと思います。

 ちなみにTRUE含めネタバレの宝庫なのでご注意を。

k-naikana.hatenablog.com

 (Pカップ走った話はこちら)

 余談ではありますが先日山神カルタさんというVtuberがこれのプロデュースやっててめっちゃ良かったんで、コミュを見るがてら見てはいかがでしょうか。

youtu.be

1.カード名について

まずカード名の1/60・NaturalHeartなんですが、NaturalHeartは本音、本心、自然な心とかの訳でよいと思いますが1/60ってなんぞやって話ですね。特に1/60に意味があるという話は見当たりませんでした(もし知っている方がいたら教えてください)。とするとこれはコミュからわかる通りシャッタースピードの話かなと思います。シャッタースピードの1/60はどういう値なのかというとキャノンのHPに以下のような記述がありました。

一方、1/60以下のシャッタースピードは、低速シャッターと呼ばれ、写真にブレが出やすくなってしまいます。

というわけでどうやら高速と低速の境目らしく一般的なスピードといったところでしょうか。とはいえ0.016秒程度のごく一瞬ですね。

というわけでシャッターが落ちる刹那程度に現れた本心、といった意味だと思います。これは後述の「カシャッ」の話であると思われます。

そして「1/3の純情な感情」という曲のオマージュであると思います。曲のサビで

壊れるほど愛しても1/3も伝わらない」という歌詞があります。愛ではありませんがきっと彼女の本心のうちのまだ1/60程度の現れ、ということかもしれません。

 

2.コミュについて

「ひとつも漏らさず聞いていて」

まず最初のコミュなんですが、コミュ名からもういいですね。コミュは現場に現地集合する予定が咲耶が迷ってしまい、Pに電話で案内してもらうという話です。通常コミュニケーションは会話だけでなく相手の表情や動作も含めてコミュニケーションです。そして電話だと音声という情報しかありません。だからこそ「ひとつも漏らさず聞いていて」なんですね。そしてコミュでもお互いがどんな表情か推察するという描写があります。

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そしてその想像した顔からPが咲耶の心情を推察します。電話越しの声でさえ自分の心情を見抜いてくれることに嬉しさを覚えるわけです。そしてそんな人に会えることに喜ぶという内容です。これは咲耶が幼い頃父との交流が電話が多く、心配してくれることは分かっていても寂しかったことに起因していると考えられます。父との電話はその後会えるわけではなく、そして遠いものであったけれど、この電話はその後に会え、距離も近いから嬉しかったのではないかと思います。咲耶にとってやはり人に分かってもらえること、大切な人に会えることは幸せなことであると分かります。

 

「モイライは斯く語りき」

コミュ名が非常に難解ですね。まずモイライとはなんぞやという話なんですがモイライとはギリシア神話における運命の三女神のことです。この三女神は人間の運命を決める役割を担っています。彼女たちが割り当て、紡ぎ、断ち切る「糸の長さ」やその変容で人間の運命を決めています。運命の糸を紡ぎ、その内容を決めるクロートーとその運命をそれぞれの人間に割り振るラケシス、その運命の糸を断ち切り死を決めるアトロポスの3柱からなります。ですがこのコミュで注目したいのは運命を割り振るラケシスです。今回のコミュでは舞台を見に行くのですが、舞台終了後その舞台の主演の3姉妹を咲耶が演じてみるという話です。咲耶はその3姉妹の特徴や個性を捉え演じましたが、この演じるということは他人の運命を体験することに他ならず、ラケシスによって他人に振り分けられた糸を使って人を楽しませることなのです。

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 そして咲耶が楽しむ、ということは咲耶にとって非常に重要です。これは後でまた出てくるのでそちらで話します。

これは余談になりますが舞台は運命に対してそれぞれのスタンスで接する3姉妹の話でしたがモイライも運命を司る3姉妹です。もしかしたら咲耶とPが見た舞台はギリシア神話の話だったのかもしれません。

 

「笑顔のためのエトセトラ」

このコミュはファンミーティングでやることについて考える、という内容ですが前述した咲耶が楽しむという話に深くかかわってきます。ファンを楽しませるという点においては完璧な案を出してきた咲耶ですが、Pは一点引っ掛かります。咲耶が企画するファンミーティングであるのに、咲耶がやりたいこと”をしたらどうかと告げます。

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しかし咲耶は自分がしたいことはファンが喜ぶことだと返します。Pはそうではなくて咲耶自身がやりたいことをしている姿を見たいはずだと返しますが、咲耶は自分のしたいことについて悩みます。そしてPに自分が楽しめることはどんなことだと思うか尋ねます。そしてその選択肢がこちら。

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注目したい選択肢は「俺が言えることじゃない」です。

 Pは自分が言ってしまったら咲耶はそれを取り込んでしまうから結局咲耶のやりたいことではないと答えます。すると咲耶はこう答えます。

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咲耶は他人が喜ぶこと、笑顔になれることが第一であった裏返しとして自分の気持ちを考えることを後回しにしてしまっているわけですね。

そして続けてこう言います。

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何故考えないようにしてきたのかというと、これは1枚目のpSSRでも語られていたことなのですか、咲耶の幼少期の家庭環境が関わっていると思います。咲耶は父子家庭で育ったので幼少期に唯一の家族である父に甘えたくても父は仕事で甘えることはできず、そうやって過ごしているうちに自分の甘えたいや寂しいという思いを考えないようにして、父が喜ぶことを考えるようになったのかもしれないと思います。

でも咲耶の周りにはもう283プロのみんなや、L'anticaのみんなそしてなによりプロデューサーがいます。

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もっとわがままになっていいんだよ…!

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それでいいんだよ・・・一緒に咲耶の気持ちと向き合うからな・・・

 

「カシャッ」

ちょっとここは冒頭でも説明しましたが、カード獲得時の演出でもあることから、カード名の「1/60・NaturalHeart」の由来であると思います。

CMの撮影中のメイキング写真をPに撮ってもらう、という話です。

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そうだよ!それだよ!!!!! 

というわけで冒頭からいきなりわがままという単語が出てきましたね。「笑顔のためのエトセトラ」を受けてということなんでしょうが咲耶から”わがまま”という単語が出てくるのは良いですね。

さて重要なのはこの後です。CMの撮影中Pが写真を撮り、撮影後咲耶が写真を確認します。そしてその中にカットが入った瞬間の写真があり、その写真を見た咲耶はこう言います。

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これは特技が自分を最大限カッコよく見せる立ち振舞いであることや他人を喜ばせたり、幸せにしたいということからも周囲からどう見られているのかを意識していることの現れだと思います。さてそんなつもりだった咲耶ですが、

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!?!?!?!?!?!?

自身がどう見られているかわかっていると言っていた咲耶ですが、そこに写っていたのは予想外の表情だったのです。がしかしPはいつもの咲耶と変りなかったと答えます。咲耶はその答えに納得したようにこう言います。

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………………

いや無理

無理

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自分自身の気持ちと向き合ってこなかった咲耶にとってプロデューサーは、自分の本心を引き出してくれる存在であるといことですね。そしてここで写真を通して咲耶は自分の気持ちと向き合います。そしてPがその写真を自分にも見せて欲しいと頼みますが咲耶は断ります。

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 いや~~~~~~良いですね!!!!!

Pが傍にいるなら自分の気持ちと向き合えるかもしれないって言っておいて、その向き合った気持ちをPに打ち明けることはできないんですね~~~~~~~

 いったいPに見せられない本心とはどんな気持ちなんでしょうね。

 

「36.2℃に触れて」

答え合わせです。

言わずもがなコミュ名は体温ですね。

ですが体温にしては若干低いんですよね。日本人の平均体温を探してみたんですが60年強前のデータしかなかったのでよくわかりません。ここでは咲耶の体温と取りたいと思います。大丈夫か、ちゃんと体温めろよ

 

さてコミュですが件のファンミーティングイベントの後楽屋に戻ってきた咲耶が何か様子が変だったのでPが声をかけます。すると咲耶

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とPにお願いしPは言われるままに咲耶の隣に座ります。すると次に咲耶はまたこうお願いをします。

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!?!?!!?!??!?!!?!?

一体どういうことなのかPも疑問に思い問いかけます。咲耶はこう答えました。

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𝑺𝑾𝑬𝑬𝑻♡𝑺𝑻𝑬𝑷・・・
運命の鍵、回っちゃいましたね…

咲耶はいったいなぜPに肩を預けたかったのか、それはこういっています。

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一般に肩を預けたくなるときとはどういうときでしょう?それはふっと安心したときや、安心したいとき、安らぎたいときなんかじゃないでしょうか。まぁいずれにしても、相当心を許している相手にしかそういう気持ちはわかないでしょう。そして咲耶はなぜPに肩を借りたいと思ったかいまいちピンと来ていません。それは彼女がやっと自分の気持ちと向き合うスタートラインに立った段階だからではないでしょうか。この後も出てきますが彼女は自分の気持ちをまだつかみきれていないのです。だからこそ”なぜか”肩を借りたくなったのではないでしょうか。

さて続いて咲耶は自分の思いを話し始めます。

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そして人を喜ばせることが好きだからと理由を語ります。

やはり咲耶の根幹は人を幸せにすることで構成されていてそれは今後も変わることはないのでしょう。ですが咲耶はもうアイドルです。咲耶の幸せはファンの幸せにも繋がります。他のアイドルのコミュでも述べられていましたし、「笑顔のためのエトセトラ」でも述べられていましたがファンは咲耶が楽しんでいる姿を見て楽しめるのです。

だからこそ咲耶自分の気持ちと向き合って自分のしたいことを少しづつしていく、これが重要だと思います。そのための仲間だし、そのためのプロデューサーです。

そしてコミュはこう締めくくられます。

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こうやってわがままを叶えてくれる、叶えられると思ってくれているのは、本当にプロデューサー冥利に尽きますね。

 

3.終わりに

ここまで長々とありがとうございました。

このカードは感謝祭前後に出たのでそちらと合わせて読むとより深みが出るかなぁと思います。

今後恐らくL'anticaのG.R.A.D.が出ると思われます。G.R.A.D.は個人に焦点を当てたコミュとなっているのでL'anticaというくくりから外れた咲耶はどうなるのか、非常に楽しみです。感謝祭では皆がそれぞれL'anticaから離れていくような構図でしたがG.R.A.D.で咲耶がL'anticaから離れるような構図になります。わくわくして夜しか眠れませんね。

 

さて今回はこのあたりで終わりたいと思います。

グレ6残留できる気しないので有識者さん教えてください。

それではヘ( *´v`*ヘ)))~